ブランクのあるママナースのための復職ロードマップ

ママナース復職

ブランクから復職して働きたいママナースにとって、保育園や仕事探しなにから手を付けたらいいのか、子育てと仕事をなるべく両立させたい、ブランクがある場合どのように仕事探しを進めていけばうまくいくのか?

今回、ブランクから復職した私の経験をもとにロードマップとしてまとめてみたので、これから復職を考えるママナースの参考にしてみてください。

まずは保活に取り組もう

保育園を早めに見つけるに越したことはありません。

私もそうでしたが、(特に激戦区は)求職中だと認可の保育園は入りづらくなります。

もし、認可の保育園に入れたいのであれば、いくつか候補をあげて見学にどんどん行き、保活を進めていきましょう。

求職中に先に保育園が決まっていると次のようなメリットがあります。

メリット

子どもが保育園に慣れた頃に仕事を始められる

子どもの預け先があるため求職活動をしやすくなる

仕事が決まりやすい

1つずつ説明していきます。

子どもが保育園に慣れた頃にスムーズに仕事を始められる

最初の頃は登園時に泣いたり、病気をもらってきたりとなかなか大変なことが多いですが、ある程度すると環境にも慣れてきて、仕事を始める前に保育園の送り迎えを想定したシュミレーションもできるため、仕事がスムーズに始められやすいです。

子どもの預け先があるため求職活動をしやすくなる

保育園という預け先があるので、仕事探しを計画的に行え、また気になる職場の職場見学や面接も自分のペースでスケジュールを組みながらスムーズに行うことができます。

仕事が決まりやすい

面接で子どもの預け先が決まっているか聞かれる可能性は高いです。

場合によっては決まっていない状態だとやはり不採用になってしまうこともあるので、採用してもらえるよう保育園を先に決めておくのをおすすめします。

ママナース復職ロードマップ

ママナースの復職までの手順を詳しく説明していきます。

手順① 自己分析

自己分析をしっかり行いましょう。

私は事前に以下の内容で自己分析を行いました。

自己分析内容

復職したいと思った理由

子育てと仕事の比重の置き方

今自分が興味がある分野はなにか

子どもがある程度大きくなってから、自分はどのような働き方をしていたいか

1つづつ詳しく説明していきます。

復職したいと思った理由

復職を思い立った理由を考えてみましょう。

家計のため、これ以上ブランクを作りたくない、看護師の仕事が好き、新たな分野に挑戦してみたい、他にもいろいろあるでしょう。

仕事探しを行っていくうえで自分が希望する具体的な条件が見えてきます。

もし、ここが曖昧な状態で復職活動を進めていくと後から大変な思いをするかもしれません。

子育てと仕事の比重の置き方

子育てと仕事の比重の置き方を考えましょう。

<例>

子育ても仕事もバリバリこなしたい → 正社員

子育てを中心に働きたい → パート

しばらくは子育て中心で後にガッツリと働きたい → 時短勤務

このように子育てと仕事の比重の置き方から、自分に合った雇用形態を考えてみましょう。

また、働き方によってはパートナーや両親などから子育てのサポートを受けやすい環境なのかを把握しておくことも必要です。

今自分が興味がある分野はなにか

自分の興味のある分野をいくつかあげていきましょう。

そして、その中で、長く働いていくことができそうか、自分の今までの経験が活かせるのか、今の状況や環境でもできる仕事なのか考えてみましょう。

ただ、興味があるというだけでといきなりその分野だけに絞ってしまうと、希望する雇用形態では求人自体がない、子育てをしながらは働きづらい、かなりの勉強が必要などで現実的に難しくなってしまうかもしれません。

子どもがある程度大きくなってから、自分はどのような働き方をしていたいか

自分が将来的にどのような働き方をしたいのか考えてみましょう。

いつかはまた病棟で働きたいけど、今は子育てを優先したいからどこかのクリニックでひとまず働こうと安易に考えてしまうと、クリニック自体、看護処置やケアなどが限られてくるため、後に病棟で働くとなった場合、技術面でのブランクができたりなど苦労してしまうかもしれません。

もし、今その分野で働くのが難しいのであれば、将来の自分の経験に繋がりそうな働き方をよく考えましょう。

なーこ
なーこ

私自身、復職活動を始める前は病棟で働きたいという思いがあったのですが、パートという雇用形態ではなかなか求人がなく、転職サイトの担当者に相談すると、将来的に病棟で働くことを念頭に、今子育てをしながらできる働き方を考えたほうがいいとアドバイスをもらいました。

そして勧められた分野が訪問看護であり、訪問看護であれば少なからず看護処置やスキルを積んでいくことができるという助言をもらい、今の働き方に繋がっています。

手順② 自分の希望する条件(優先事項)や働き方を考える

自己分析の結果から自分の希望する条件や働き方を考えていきましょう。

特に以下の項目を中心に具体的に考えていきましょう。

働くうえでの希望や条件

雇用形態

勤務時間

希望の月収

勤務場所

雇用形態

前の項目でもお話ししたように子育てと仕事の割合や、周りから子育てのサポートが得られやすいか考えたうえで、正社員、パート、時短勤務どれで働くのか決めていきましょう。

勤務時間

子どもとの時間の過ごし方、保育園の送迎、家事子育ての分担をどうするのかしっかり夫婦で話し合い、勤務時間を決めていきましょう。

希望の月収

最低でもこれぐらいは稼ぎたいという金額を決めます。

ちなみにパートで働く場合、扶養内で働くのか扶養を抜けて働くのか検討しましょう。

勤務地

保育園の送迎を想定したうえで希望する勤務地を決めましょう。

通勤時間はどのくらいまでなら可能か、通勤手段、朝の交通状況はどうかなどを考えたうえで、自分が無理のない範囲に絞るのがおすすめです。

以上の希望や条件から優先順位をつけていき、求人情報を見ていきましょう。

手順③ 求人情報を集める

希望する条件や働き方がある程度絞れたら求人情報を集めていきましょう。

看護師の求人情報は主に以下の手段で得ることが可能です。

求人情報を集める手段

自分で検索する

ハローワーク

eナースセンター

看護師転職サイト

私がそれぞれ利用してみて感じたメリットデメリットを挙げていきます。

自分で検索する

手軽にスキマ時間で求人検索ができる

自分のペースで行える

すでに応募が終了している求人もある

具体的な求人の詳細が把握しづらい

子育て中であると自分のペースで手軽に求人情報を見れるのは助かりますが、情報が古くて応募が終了していたり、仕事内容などの求人の詳細が分かりづらくなってしまうこともあります。

ハローワーク

ハローワークでしか掲載していない求人がある

ハローワークの担当者に簡単な相談もできる

マザースハローワークなら子連れでも利用できる

ハローワークの担当者は看護業界に詳しいわけではない

求人内容に誤りがある場合もある

ハローワークは、無料で求人掲載できるためコストをあまりかけれない病院、クリニック、事業所などが求人掲載をしていることもあり、ハローワークでしか扱われていない求人もあります。

しかし、その一方ですでに求人の応募を締め切っている、掲載されている条件とは異なっているなどの場合もあります。

応募や仕事の詳細、条件の簡単な確認はハローワークの担当者を通して直接求人先に聞いてもらうことも可能です。しかし、ハローワークの担当者は看護業界に詳しいわけではないので、アドバイスに少し物足りなさを感じることもあるかもしれません。

ちなみにハローワークにはマザーズハローワークと言って、子連れで気軽に行けるハローワークもあります。そこではキッズスペースやおむつ交換台、授乳室なども設備されています。

eナースセンター

看護協会が運営しているので信頼感あり

担当者は元看護師が多いので看護業界に精通していて頼りになる

求人自体はあまり多くない

eナースセンターは看護協会が運営している看護職の職業紹介サービスです。

事業所は各都道府県にあり、担当者は元看護職の方も多く在籍しています。

実際に、私の担当者も元看護師の方でその地域の病院やクリニックの裏情報を持っていたり、ママーナースとして働いていた経験もあったようで同じ立場でアドバイスをもらえました。

ただ、eナースセンター自体の求人はあまり多くないと感じました。

看護師転職サイト

求人数が豊富で内部情報も得られやすい

仕事探しから入職までトータルでサポートしてもらえる

自分にあった仕事を見つけやすい

担当者とのやり取りがこまめに必要

担当者との相性がある

看護師転職サイトは求人数が豊富にあり、非公開求人も扱っているところもあります。

また、求人先の職場環境や人間関係、過去の面接内容などの情報を入手できることもあります。

さらに、相談だけでなく、面接対策や履歴書の添削、求人先とのやり取り(面接日の日程調整、条件交渉、辞退の返答、入職日調整など)も転職サイトの担当者に仲介して行ってもらうことも可能です。

※上記のサービスはエージェント型のみです。

トータルで仕事探しをサポートしてもらえる一方、担当者とやり取りが必要になるのでめんどくさいと感じたり、自分のペースで仕事探しをしたい方にはあまり向かないかもしれません。

また、中には担当者との相性が合わないという場合もあるかもしれません。

そんな方にあったおすすめの転職サイトもあります。

>>>詳しくはこちらの記事から

手順④ 履歴書や面接の準備

自分の気になる求人を見つけ、エントリー、面接日の日程調整をしつつ履歴書や面接に向けた準備を行いましょう。

< 履歴書の準備 >

履歴書記入は地味に時間がかかるため、前もって名前、住所、経歴、保有資格など記入できる箇所は記入して作成しておくのをおすすめします。

ちなみに看護師免許取得の年月日は国家試験に合格した日ではなく免許証に記入されている発行された日付なので注意しましょう。

面接を受ける場所によっては履歴書とは別に職務経歴書(自分が今までどのような仕事に携わってきたか具体的に記載する書類)も必要になることもあるので、自分の受ける求人先に確認を行いましょう。

< 面接の準備 >

▼服装

スーツや靴、カバンなど面接を受けに行ける服装があるか確認しておきましょう。

私は、しばらくスーツを着る機会がなかったせいか、リクルートスーツが上下そろっておらず、シャツも黄ばんでいて、靴も捨てていたためリクルートスーツも急いで新調しました。慌てて大変だったため事前に確認しておきましょう。

▼面接対策

面接で聞かそうな内容を前もって考えておきましょう。

私は次のようなことを聞かれました。

志望動機

復帰しようと思った理由

今までどのような経験を積んできたか

なぜこの分野に興味を持ったのか

自分のどういうところがこの分野に向いていると思うか

看護師として働いてきたなかで大変だと感じた出来事や対処法

やはり一度看護師としての経験があるからか、復帰の理由や今までの経験について聞かれることは多かったです

▼質問内容

面接では自分が聞いておきたいこともしっかり確認できるように質問することをあらかじめ考えておきましょう。

特にブランクのあるママナースは次のことは中心に聞いておくのをおすすめします。

時間外はどのくらいあるのか

時間外の有無や忙しいときは時間外がどのくらい生じるのか確認しておきましょう。

看護師スタッフの人数

子どもの病気など急な休みになった場合でも対応してもらえるだけのスタッフの人数が確保されているのか把握しておきましょう。

教育体制

新たな職場で独り立ちできるまでどのようなサポートや教育体制があるのか確認しておきましょう。

どういう勉強をしておけばいいか

どういう疾患や症状の人が多いのか、働くまでに特に優先して勉強しておくことはなにかを確認しましょう。

手順⑤ 面接を受ける

面接の当日に慌てることがないよう、前日までにしっかり求人先の場所や交通手段を確認しておきましょう。

面接では、疑問に思ったこと、聞いておきたいことはしっかり確認しメモに残しておきましょう。

ちなみに面接が不安、どうしても自分では確認しづらい内容(給与や条件など)があるといった場合、エージェント型の看護師転職サイトを利用していれば、担当者が同行してくれたり、(同行がなくても)後ほど担当者から自分に変わって確認してもらうことも可能です。

もしかすると、その場で内定をもらうこともあるかもしれません。(実際に私はありました。)

その場合は「別のところも受けており現在結果待ちです。」など伝え、一度検討するために持ち帰ることをおすすめします。

手順⑥ 吟味する

自分の当初の希望や条件と、面接を受けてみての実際の条件や待遇に大きな相違がないか、納得できる内容かよく吟味しましょう。

また、他のところも受けている場合は結果が出るまで待ち、(返事を待たせ過ぎない程度に)比較することも大切です。

もし、内定の通知もらっていても、自分には少し合わない、なにか違うと感じた場合はすぐに辞退の連絡をしましょう。(エージェント型の看護師転職サイトを利用し面接を受けた場合は、転職サイトの担当者に辞退の連絡をしましょう。)

手順⑦ 仕事開始時期の確認

面接でやり取りをする場合があるかもしれませんが、正式に仕事が決まったら仕事開始時期の確認を行いましょう。

子どもの預け先が決まってないのであれば、早めに探しましょう。

手順⑧ 復職の準備

仕事が始まるまでの期間、新たに始まる仕事に向けての学習を行いましょう。

ちなみに私は、面接時に聞いた勉強内容以外に、同じ分野で仕事をしている人をSNSで探し、そこから学習することもありました。

もし、看護技術に不安がある場合は、都道府県ナースセンターで復職者に向けた研修も開催されているので受講するのをおすすめします。

手順⑨ 仕事開始

日々の業務でわからないことは随時確認しメモを取りましょう。

私自身、久々の手技で不安なことは一緒に確認してもらいながら行っていました。

ブランクからの復職は、リスクを回避するためにもしっかり学び直すことが大切です。

また、仕事が始まったら、久々の慣れない仕事や日々の家事子育てでしばらくは疲労が溜まりやすいでしょう。

パートナーと協力しながら家事育児を行い、休めるときはしっかり休むことも大切です。

復職を成功させるために計画的な取り組みを

ブランクがあるママナースに限った話ではありませんが、復職を成功させるためには計画的な取り組みが必要です。

復職すると決めたら、まずは保活に取り組みましょう。

そして、以下の手順で復職活動を進めていきましょう。

手順① 自己分析

手順② 自分の希望する条件や働き方を考える

手順③ 求人情報を得る

手順④ 履歴書や面接の準備

手順⑤ 面接を受ける

手順⑥ 吟味する

手順⑦ 仕事開始時期の確認

手順⑧ 復職の準備

手順⑨ 仕事開始

以上のような手順で復職活動を進めていけば、復職で失敗するリスクが減らせるかもしれません。

これから復職を考えてるママナースのみなさん、ぜひ1つ1つの項目に沿って復職活動を進めてみてください。

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